SEP.
 
 

 
  10  
 

 
   

2000
 

 
 文房具・個人情報サイト「ステーショナリープログラム」
 ステーショナリープログラムではデザイン・機能の優れた文房具をテーマにしています。
 


■ Rotring「CORE」
 
ドイツ・ロットリングの新シリーズ「CORE(コア)」の印象をお伝えします。
(信頼文具舗で取り扱い予定ですが、記事は公正に書きます。)
 
すでに海外では登場済み。日本では9月からの発売です。
モデルは万年筆とローラーボールの2種。
万年筆にはふたつのペン先太さ(XL,XS)があります。
ボディカラーは万年筆・ローラーボールともに5種のラインアップ。
 
まず最初、大胆なボディスタイルに目を奪われます。
近未来感覚?
 
 fountain-pen [ CORE ] ROTRING / GERMANY
 
軸はアルミ、キャップはギザギザのラインが入ったラバーで覆われています。
まるでナイキ・シューズのようなアグレッシブな外観。
軸の各所&キャップにはCOREのロゴやグラフィックスがチマチマと印刷してあります。
これだけ遊んだスタイルでも破綻が起きないところにデザイナーの力量は感じます。
 
ラバーという素材が長期間にわたって品質を保つのかは未知なところ。
 
クリップはLAMY社のサファリをほうふつとさせる金属ワイヤ系。
その形状から、ポケットにはさむのには苦労します。
クリップの使い勝手はサファリのほうが上かな。
でもかなりしっかりしたクリップなので、カバンなどに留めればめったなことで外れ
落ちることはないでしょう。
 
 
そういった数々の装飾的な特徴を差し置いても、この製品をちょっと使ってみたいと
思わせる大きなポイントがありあす。この写真をごらんください。
グリップの位置がペン先よりも低くオフセットされているのです。
 
 
この形状が生み出す筆記感は何とも不思議なもの。
指先とペン先との間に一体感があると言いますか、大柄な筆記具を持っているのに
そのボリュームを感じさせない、重心の低さをも思わせる印象です。
 
今回入手は太字(XL)のペン先。
ペン先は固め。
書き味はとてもなめらかで高品質な仕上がり。
万年筆としては安価ですが、このへんに心配は要りません。
 
 
COREにはローラーボールもラインアップされています。
 
 
外観デザイン&寸法&カラーバリエーションは万年筆と同じ。
ペン先がローラーボールになっていることとグリップ部の形状とが相違点です。
グリップ部は一般的なもので、万年筆のようにオフセットされてはいません。
リフィール交換式。ファーバーカステル社と共通仕様のリフィールを使用します。
書き味は現在のローラーボールとして標準的ななめらかさ。
リフィールは内部でバネで固定され、強い筆圧をかけるとペン先が引っ込みます。
 
参考価格は万年筆・ローラーボールともに\3,500.
ローラーボールのほうが使用場面が多く使い道がありますが、オフセットされた
グリップを持つ万年筆には独特のタッチがあり、ちょっとおすすめです。
 
(本製品は信頼文具舗でも取り扱いを予定しております。)


 goto >>> Home Menu