2002年06月27日
■ margherita / Solid layer シリーズ

建築設計、工業デザイン、ウェッブデザインをアクティブに手がけておられる

「 株式会社 倉田裕之/建築・計画事務所 」

文房具を愛する、倉田裕之 社長様ご自身が開発したステーショナリーのブランドが

「 margherita 」

今回ご紹介するのはmargheritaの新しいシリーズ「Solid Layer」(ソリッドレイヤー)です。

写真は私が購入した製品。
Solid Layerシリーズのごくごく一部です。

左奥は容量たっぷりのペンスタンド
右奥にはキュービックで個性的なステープラー
右手前の波板は重量感あるペントレーです。

このペントレーはなかなか個性的で、店舗用什器
として大量に買うお客様もおられるとのことです。

(写真をクリックすると拡大します)

Solid Layerの基本材料は精密に積層されたMDF。
MDFはMedium Density Fiberboard(中密度繊維板)の略。
木材を高温高圧で分解し、得られた繊維質にバインダー(接着剤)
を混ぜ、圧縮して板状に成型した、加工性に優れた木質材料です。

倉田さんのお話によると、MDFは板材の表面部分の密度が高くなる
とのこと。薄い板材を重ねたSolid Layerは、密度の高い部分だけを
集めて作った「イイトコ取り」の部材とも言えます。


■ MDFならではの良さを引きだすモジュール群

Solid Layerは写真のペンスタンドやトレー類だけではなく、CDスタンド、ブックエンド、
そのほかワインラックやフルーツ用トレイなどキッチン用品もあり、数十の壮大なモジュール群
で構成されています。細かい製品内容はmargheritaのサイトに任せるとして、いずれもシマシマ
のMDFを素材としている点が共通。このMDFを波状にカットしたり、穴開け加工したり、接着
するなどで、シンプルなシェイプ、かつ合理的な機能を有する製品に仕上がっています。さすが。

これらの各モジュールを並べて組み合わせ、ユーザーの自由なレイアウトが可能です。
私は写真(下)のように組んでみました。保守的かな? ユーザーの性格出ますね、これは。

左端のペンスタンドにはハサミや定規など長尺物を
立てるためのエクステンダーをのせています。

三角形のペンスタンドは収容量こそ少ないものの
カタチの楽しさを演出する大切なパーツ。開発者が
「好き」であればこそ、これが用意できるのです!

波板ペントレーには飾りたい筆記具を。
右端は重量級のステープラーでレイアウトを「固め」ました。

(写真をクリックすると拡大します)

Solid Layerシリーズは、MDFならではの密度と重量のある、しっかりとしたボリュームが印象的。
大きめの家具や、広大な面積の机にも負けない「静かな存在感」が大きなメリットと思われます。

Solid Layerは、素敵な公式サイト margherita から直接購入も可能です。

■ margherita  その可能性

以上、ご紹介させていただきましたが、これらは倉田様のお仕事のひとつの側面に過ぎません。
倉田様のオフィスはいままで、様々な建築プロジェクト・建築部材・家具・コンシュマー製品の
プランニング、デザイン、設計を手がけておられ、コンサルティング事業を広く展開されています。

MARGHERITAサイトの、contact usのページを読み進んでください。こんな一文があります。

 是非一緒に新しい商品を作りませんか?

・〜既存の自社製品にマンネリを感じている方。
・〜自社の持つ素材(中略)を活用し新規に商品を作りたいとお考えの方。
・〜「言われたモノを何時までに何個作る」に秀でているが市場そのものは見えていない方。

わかりやすい問いかけです。

倉田様にお会いしてわかったのですが、氏は平易な言葉を用いて私のようなシロウトにも
ものごとのプロセスをわかりやすくご説明していただける、(失礼な表現かもしれませんが)
とても頭脳明晰なかたです。この3つの問いかけもスッと心にしみ込んできます。

プロダクツは企業のトップに美的なセンスがあれば生き生きとしてくるものです。
でも、ご自分の美的センスにちょっと自信が無いトップのかた、思いきってデザインワークの
一切をプロフェッショナルにお任せしてみてはいかがでしょう。

margherita」は、企業における解決手法のキーワードになるかもしれません!


そしてmargheritaのシリーズにはこんな製品もあるのでした! →つづく