2003年3月1日
■ LAMY Tipo-AL

ドイツLAMY社の「Tipo-AL」が発売となりました。

ローラーボール(水性ボールペン)とペンシル(0.7mm)での登場です。
「Tipo-AL」は、いままで好評だったLAMYの末っ子:「Tipo」のバリエーションです。
オリジナルTipoのピンと突き出たクリップのデザインはそのままに、口金・グリップ・
クリップの各パーツを金属素材に置き換え、ボディ外装がすべて金属パーツとなりました。
ノック動作あたりの内部機構にも一部改良が加えられているようです。

オール金属パーツとなり、オリジナルTipoのポップな感じ
から一転し、ノーブルな印象に変貌したTipo-AL。

グリップ〜胴軸はアルミ素材・無着色仕上げ。
口金はメッキパーツ、クリップはアルミダイキャスト?

単純に「アルミを使いました」だけでは面白みの無い
筆記具になってしまうものですが、口金とクリップ部分に
光り物の素材を与え、これらとの質感の対比でアルミを
引き立たているところが秀でています。

もともと、オリジナルTipoはLAMY好きの人には話題の製品でした。
ペンシルは芯先のがたつきが大きめで気難しいものでしたが、ローラーボールのほうは
書き味がなめらかなペン先と速乾性インクが快適なLM66ローラーボールを装備しており
私も毎日愛用しております。
そのようにオリジナルTipo(ローラーボール)がじゅうぶんに良い製品であったので、
最初にTipo-ALの登場を知ったときには、必要なのかな?と思っておりした。値段も倍ですし。

ステーショナリープログラムなので正直に言いますと、LAMYだからといって必ずしも
すべてが良い製品とは限らず(=ま、それは私個人の趣味から来る見解ですが)たとえば
せっかく素材や仕上げに高いものを使ったのに、そのおかげでモデル本来の基本的な良さ
が消えてしまう製品も少なからずあります。

でも、このTipo-AL にそのような心配は要りませんでした。なによりアルミパーツに
なったグリップ部分の加工表現と仕上がりは美しいもので、LAMYはこれから先もこの工作
技術で次の良いものを出してくるのだろうな、すごいなと感じております。
これドイツ製?、日本とかで作られていたりして。LAMYのことよく知らないけれど。

Tipo-ALの日本価格はこの記事の執筆時点で\3,000.。
ドイツ本国ならば安く買えるだろうという話になりますが、現状それは当たり前のこと。
視点を変えて、では日本のメーカーでこれだけのパフォーマンスの製品をいま\3,000.で
出せるのかといいますと日本寄りの立場で見てもまだちょっと難しいのではないでしょうか?

快適な替芯、従来モデルをさらに深化させる作り込み、工業デザイナーの選択と監理
これら要素の三位一体と、外貨獲得のための経営戦略がLAMYの製品ひとつひとつに
結実しているのではないかと思います。