2006年1月27日
■ わかっている
「知っている」と「解っている」
その意味合いには天と地ほどの開きがあります。
知る・知ろうとする事自体は悪くないのですが、
どんな世界でも、「解っている人」にはかないません。

で、高畑さんは文房具を解っている人。

某TV番組の「文具王」として有名
でもそれは氏の結果のひとつにすぎないと思います。
ずっと以前に自費で出版された本(本書と同名)や
sprgよりもはるか前から公開されていたウェブサイトは
私だけでなく多くの文房具ファンがよりどころとしておりました。

sprgや文楽使が「文房具サークル」系とすると、
高畑さんのところは「学校公認文房具部」か?

文房具のまず何処を見るべきなのかを明確に解説。
物が物として正しく評価されている、
ここに紹介されている製品はみな幸せです。

「究極の文房具カタログ(マストアイテム編)」高畑正幸著 (株)ロコモーションパブリッシング
¥1,500+税 ISBN4-86212-034-2 C0076
はみだし:なにをかくそう、ステーショナリープログラムをスタートするきっかけのひとつが高畑さんのウェブサイトでした。そのサイトを拝見して、高畑さんのとは違う方向性の文房具のサイトを作ろうと考えたのです。/あれから何年も高畑さんとお話をする機会はありませんでした。「究極の〜」(自費版)を文具展示会の会場で直接購入した時もお話しできず。ところが昨年の展示会の会場で高畑さんが私の居るところに訪ねてくださいました。sprg8年目にして冒頭の事をご説明できたのです。(高畑さんと私とが立ち話をする様子がなんだか不思議な雰囲気だったとは、周囲の人の感想。)/なにかを「解る」という能力は訓練も必要ですが先天的に備わっていないとできない部分があると思います。高い「解像度」で対象を読み取るチカラ。高畑さんにはその「解る」を強く感じます。だからこの本は面白い。/しかし、、強気の文体だ。うらやましい。
(1月27日より書店発売。信頼文具舗でも取り扱いを開始しました。)