2002年6月25日
■ それは「TRIM」

予告編にて箱だけを公開したところ、何が入っているの?と、沢山のメールが来ました。

大きな反響をいただき誠に恐縮です。あわてて箱から中身を取り出しました。
ええ、そうなのです。皆さんの予想どおり、革のバインダーです。
そして私があこがれの製品と言えば、熱心なステーショナリープログラム読者の皆様なら
すぐピンと来ることでしょう。TRIM株式会社のバインダーです。

私が購入したのはミニ6穴のバインダー。
植物性タンニンと動物性オイルで鞣(なめ)された
皮革素材。トリムの「IT」
というモデルです。

ミニ6穴、しかも小さい写真なのにこれだけの存在感
があるのは製品自体の仕様から来るものです。

(詳細は次回以降に。)

以前にここでお話させていただているとおり、TRIMの社長様とは約3年ほど前からお会いして
おりました。いままで革バインダーに関するレクチャーをいただいたり、文房具界隈のお話を
お聞きしたり、楽しく、また貴重な機会を作っていただきました。

ところでバインダー(俗に言うシステム手帳)の元気度はバブル景気がはじけて以降、下降の
一途であったことは皆さんもご存知のところです。全体のマスが縮小し、業界内の一部再編も
あったようです。そして(私たちがいちばんわかっている、)各地販売店でのバインダー類の
取り扱いレベルの低下がいちばん残念な傾向でありました。
このような状況を憂いてTRIMが行った対処は「バインダー卸業務の縮小」という大胆な決断
でした。さすが!と言うか、あまりのイサギよさにちょっとびっくり。

その後TRIMはカバンなどの革製品製造や顧客別注製品を受け付ける純粋なメーカーにシフト
しつつありました。「お店からTRIMが消えてゆく、、」いちばん困ったのは、TRIM製品を
愛用しその良さを一番理解している、全国の既ユーザーの皆様かと思われます。

今だから話してしまいますが私は3年前、TRIMさんにステーショナリープログラム・ブランド
オリジナルでアルミを素材にした製品をオーダーできないかご相談したことがあるのです。
当時は信頼文具舗という販売チャンネルも無く、まったく無謀なプランでした。

私も青かったです、はい。インターネットだからオリジナルを!という短絡的な考えはいまは
持っていません。それよりも、3年近くかけて大切に皆さんと作り上げてきた信頼文具舗に
TRIMのバインダーが仲間入りして、既ユーザーの皆様の窓口になったり、TRIM製品の
新しいファンが増える場になったら素敵なのでは?と考えるようになりました。そういった
中でゆっくり、ステーショナリープログラム・オリジナルのことが将来語られても良いのでは
ないかと思うのですが、いかがでしょう?

いずれにせよ、ステーショナリープログラムの昔からの「正しい手順」、まず製品そのものを
よく知ることから始めます。ということで、いよいよ「私のTRIM」を買いました。

社長様がひごろ語られている思い入れがどんな形でプロダクツに反映しているか、どのような
作り込みがTRIMの評価に繋がっているのか、自分の目と手で確かめてみます。
また、私がこのように製品そのものを良く知ることと、前述のようなユーザー様のサポート体制
を含めた信頼文具舗の進めかたを社長様にご理解いただき、TRIM製品の取り扱いが信頼文具舗
でもできるものか、お話を進めてまいりたいと思っています。

肝心な製品の詳細については、あらためてお話しをさせてください。
箱を開けて最初の印象ですか?それはもう、感激の連続です。
私が思っていた「バインダーの仕様とはこれ位のもの」という先入観がかなり吹き飛んでいます。

バインダー・ブームが去ったいまだからこそ、本当のバインダー愛用者が見えてくる時期。
私も新鮮な気持ちでバインダーの楽しさを再発見してみたいと思います。皆様からも、それぞれ
いまご愛用のブランドをもとに、ステーショナリープログラムに情報提供のご支援をいただけ
ましたら幸いです。よろしくお願いします!