■ SPRG / REVIEW

ノートパッド「RHODIA(ロディア)」

・フランス製のノートパッド「RHODIA」
・知れば知るほど「違う」ことに驚いてしまう製品です。
・これは「ツールになった紙製品」だと思います。

製品:
RHODIAはフランス製のノートパッド。撥水性のある鮮やかなオレンジ色のカバーを開くと紫色罫線の5mm方眼用紙が現れます。用紙はインクの乗りが良い高品質なもの。そして最大の特徴はマイクロカットのミシン目加工によって用紙が美しく切り離せること。ポケットサイズからA4判相当まで各種あり。視覚的な美しさと完成された機能。まさに「ツールになった紙製品」と言えそうです。


ステーショナリープログラム読者の皆さまにはすっかりお馴染みの製品。さて、いま改めてこれをどのようにお話ししたらよいのでしょうか。楽しくもあり、難しいところでもあります。

思い起こせばその昔、銀座伊東屋のメモ用紙売り場に細々と2〜3種類置いてあったのが最初の出会いでした。でも私はずっとしばらく、知ってはいながらこれを買わなかったのです。なぜかって、オレンジ色カバーのメモなんて使うのに勇気が要るじゃないですか。しかもRHODIAのロゴも決して格好のいいものではなかったし。(笑)

結局はじめて買ったのはそれから数ヶ月後。しかも私ではなくカミサンです。理由は買い物のメモ帳に便利そうだから。、、、一番小さいNo.11というモデルが我が家にやってきました。

「ミシン目が細かくて(用紙が)キレイに取れるよ!」カミサンの最初の感想。

「おお、たしかに!」「カバーの作りが巧妙だ」「この用紙、ペンで書きやすいな」と、いじればいじるほど、知れば知るほど、その作り込みの深さに驚くのでありました。ではここでいまいちどその特徴をおさらいしてみましょう。

・屋外で便利な撥水性のあるカバー
・このカバーは筆記時に美しく背表紙側に収納される折り目付き。
・厚口のボール紙を背表紙側に装備。手に持っても書きやすい。
・丈夫な大型のステープラー綴じ。
・しかもこのステープラーを背表紙側に露出させない配慮(特許)が。
・インク系の筆記具に滑らかさを提供する高品質な用紙
・マイクロカットのミシン目により用紙を美しく切り離せる。
・視覚的に美しく楽しい紫色の罫線
・目的に応じて使い分けできるサイズ・バリエーション。

1冊でこれだけ特徴を語れるノートって無いですよね。

いいかげんなもので好きになってしまえば、オレンジ色のカバーはデスクのどこにあっても探せる「可愛い目印」に、RHODIAのロゴも「素朴で良い」となってしまうのでした。(笑)


RHODIAのハードウェアについては自分の書いた
2000年4月のReview記事にはかなわないので、そちらをご覧下さい。

また、カバーを開くダイナミックなイメージについては、このムービーをどうぞ。


さてRHODIAのいちばん得意な用途、やはりそれは「Things To Do List」でしょう。

本ページ冒頭の写真をご覧下さい。(クリックすると拡大します。)
これは私が使う「To-Do」のサンプルです。

RHODIAのマス目1個に自分で四角いワクを手書きします。これがチェック欄。
そのあとに「すること」、「忘れてはいけないこと」などを仕事中でも外出中でも、思いつくままにどんどん書き連ねてゆきます。いくら書いてもはずかしいことはありません。その後、まとまった時間が取れたときに各項目を再評価します。(写真をもういちどご覧下さい)終わったことには「レ」印を、次回に持ち越し、または今後に解決をゆだねる場合は「↓」印を四角に記入してゆきます。

記載事項のうち重要なものはダイアリー(手帳)やアイディア専用ノート、またはMacintoshのデーターベースに転記され、検討の終わった用紙はその日のうちに処分します。

パソコンやPDAが浸透した今、「紙に書く」行為はムダなことのようですが、ウィンドウを1回開く時間でメモは取れてしまいますし、RHODIAに書かれる段階の用件はその重要度やジャンルが混とんとしており、行く先が定まっていないものです。RHODIAが介在することが膨大な自己情報の「フィルター」の役割を果たしております。

私はこの信頼のおけるハード(=RHODIA)を情報管理の有機的なルーチンの中に組み入れ、円滑に運用することができており、そういった背景からこの製品を自信を持って「ツール」と呼んでいるわけです。

、、、と、細かく掘り下げてしまいましたが、私にとっても、RHODIAに対する第一印象は本ページの書き出しのようなものでした。最初は「キレイ」とか「おしゃれ」といった理由で導入されても良いかと思います。ページをパラパラめっくっているだけでも楽しいですし。でも、使いこなすほどにRHODIAは皆さんの期待にキッチリ応えてくれるものと思います!

(2002年01月24日作成)