和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

SONY HDR-MV1で会場録音を

HDR-MV1を入手

スタジオから家庭まで、あるいはホールにと、あらゆる音楽シーンの収録を主な目的として開発された「ミュージックレコーダー SONY HDR-MV1」を遅まきながら入手しました。

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(超軽量・手のひらサイズ。内向きに装着された2個のマイクに注目。)

本機の高い性能と手軽な価格から、2013年末の登場以来ずっとwatchしていたのですが、自分での使い道が思い浮かばず、これまで手を出さないでいました。それが最近になって、ラジオ番組:「スマートフォン王国」のパーソナリティー、モバイルプリンスさんが入手されたとのブログ記事を拝見し、影響を受けて(笑)いよいよ使ってみることにしました。

HDR-MV1は、画角120度の超広角レンズを備えたビデオカメラと「120° X-Yステレオ方式マイク」を備えており、手元に設置しながらも出演者の姿と音声を的確に捉え、音楽用途は勿論のこと、YouTube等のための動画収録にも威力を発揮します。

音楽ホールにてテスト録音を

ところで本機は都内大型カメラ店のビデオカメラ売場には並んでおらず、探したところ、ICレコーダー売場の片隅にひっそりと置かれていました。「なるほどこれはICレコーダーからの派生機種なのか?」と思いカタログを見ますと、動画を撮らない音声のみの場合ならば、32GBマイクロSDカードに最大37時間もの長時間録音(※1・※2)が可能であることが判りました。それならばと娘の定期演奏会・会場に持ち込み、テストをしてみました。

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(収録の様子)

HDR-MV1をマンフロットの三脚(旧型)に取り付けています。とてもスマートな感じです。今回は動画撮影せず音声収録のみ。黄色いケーブルは音声モニター用のヘッドホンのもの。黒いケーブルは電源供給用のUSBケーブルです。HDR-MV1本体の小さい電池ですと稼働時間に不安があるので、ひごろスマートフォンを充電する為に持ち歩いているモバイルバッテリー(※3)をUSBケーブルに接続してみました。

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(機材の全景)

三脚にHDR-MV1を入れていたポーチを吊るし、その中にモバイルバッテリーを収容。カンガルー状態です。

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(モバイルバッテリー周辺)

ポイントはこれまでにもご紹介をしている「電流・電圧メーター」を付加している点。モバイルバッテリーがHDR-MV1に正しく電源を供給しているか、監視するためのものです。いつでも録音には万全を期する・・・が基本です。

以上の簡単設置。手を煩らわせることもなく全2時間の演奏を無事収録。そして再生音は予想を超えた驚くべきものでした。きっと「120° X-Yステレオ方式マイク」のおかげでしょう。高音質なだけでなく「会場の座席で聴いているような」素晴らしい臨場感を伴っています。ヘッドホンで聴いていても音が左右に分離せず、中央部にも豊かな音像が見えてきて、会場で聴いているのと等しい感覚で楽しむことができました。

機材はシンクエアロで運搬

この日はノートパソコンが不要だったため、以前の記事でご紹介した「シンクエアロ」による軽量構成を応用し、このような感じにしました。

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そして、マンフロットの三脚(旧型「COMPACT」シリーズ)はシンクエアロの上に直置きで持ち運び。快適!

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(シンクエアロ+マンフロットの三脚)

シンクエアロは柔らかな素材なので、そこに三脚を置いただけでしっとりと馴染んでいる様子がわかります。

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思えば高校生の頃、私が最初に買ったステレオ・ポータブルテープレコーダーもSONY製(=ステレオプレスマン)でした。それで風景や川の流れの音を収録していたのを思い出します。あの機種よりも1万円近く安価(実売2万5千円程度)なのに、この高音質&臨場感と長時間記録。動画も収録可能。しかも小型かつ超軽量なのですから驚きです。

iPhoneでも似た事はできますが、例えばiPhoneにセットするブルーマイクロフォン社の高音質外部ステレオマイクは1万7千円近くしますし、録音録画専用機ならではの安心感には代えられません。動画収録・取材・音楽録音にと、工夫しながら活用してみたいと思います。

※1:1回当たりの録音はデータ量2GB(2時間50分)で自動切断します。 ※2:非圧縮リニアPCM 録音 ※3:製品によっては微弱な電流では給電を停止してしまうものがあります。ご注意。

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