2001年4月11日
■ デジタル・スチル・カメラ

ステーショナリープログラムでパソコンとhtmlエディタの次に大切な機材はデジカメ。

3年使ったRICOH DC-3Zの修理を機会に今年からRICOH RDC-7Sに切り替えました。

(でも今月、新型のRDC-i500が登場してしまった。)

ま、旧型愛好家としては、それもまた良しとしましょう。

左:RICOH DC-3Z

右:RICOH RDC-7S

(撮影:SONY ハンディカム DCR-TRV10)

■ なぜRICOH?

デジカメは銀塩カメラとくらべ光学系・メカ系各レイアウトの自由度が高く、メーカーはそれぞれのスタイルを主張し、ユーザーにとっては選ぶ楽しさがあってうれしいものです。大手量販店の詳しい店員さんに聞くと、お店での売れスジは「FUJI FINEPIX」や「SONY サイバーショット」とのこと。なるほど。

私がRICOHを好む理由はそのレイアウトにあります。スリムな横形&横持ち撮影。撮影後は机上に置き、液晶を開いてモニターする、この「様式」が好きなのです。このようなスタイル、古くはRICOHのDC-1から始まっており、デジカメにもかかわらず既に伝統のようになっています。

ところがRICOHはDC-3シリーズを最後にこのカタチをやめてしまい、その後のしばらくは違う方式になりました。私そして多くのファン(?)は「RICOHはもう終わってしまったのか。」と思っていたことでしょう。私のRICOHへの期待も薄らいできたころ、突如RDC-7によりこの方式が復活。ウルサがたRICOHユーザーにとっては涙が出るほどにうれしい事件だったと思います。

、、、そしてこの復活を契機に、いつのまにか私もファンのひとりとなっていました。

機能や実際の動作的にはクセのある製品で、このカメラがベストとは思いません。屋外での撮影ならばCANON IXYのデジカメ版が魅力的です。ただひとつ、(DC-3Zにも備わっていた)ステーショナリープログラムに必須の機能、1センチメートルまでの強力な接写機能がこのカメラを選ばせる決定項なのであります。

RDC-7S (ストラップは携帯電話用でAfternoonTeaの製品。)撮影:DC-3Z
■ ビジネスツール

接写機能が欲しくて買ったRDC-7Sについて、そのほかにとても満足している点があります。それはカタログでもうたわれているとおり、ビジネス用途という一貫したコンセプトに基づいて製品が作られていることです。出張でもかさばらない薄型のボディや、さっぱりとした画面インターフェイスなど、道具の美しさが随所に備わっています。これであと、目を当てても鼻先が痛くならないファインダー、各部フタの開閉動作やレリーズボタンのタッチの向上などが実現すれば、カメラとしての洗練度が高まるはずです。

■ デジカメのこれから

デジカメが発展途上のジャンルながらいつ買っても楽しいのは、パソコンアクセサリーのメインストリームであり、常に最新の技術が投入されているからでしょう。こんなデジカメ開発もあと1〜2年で次第に落ち着き、体系が整ってくる気がします。すでに3万円以下のベーシックモデルはひとつの流れ(固定焦点・USB接続、等)が出てきました。問題は多機能・高価格モデルのほう。

画質を追求すればレンズが大型化するのは自然の流れ。またユーザーは広角や高倍率望遠など両極端な要望を持っているので、ハイエンドなデジカメの一部はいずれレンズ交換式の、手近なところでは現有の一眼レフ用レンズが使えるタイプに収れんする可能性があります。私なんぞはEOSレンズが使えるCANON EOS D30がいまだに30万円近くの価格帯にお高くとまっているのにいらだちを覚えており、はやく10万円台前後に降りてきなさいと!思っているほうです。

もしハイエンド機が前述の方向をたどるならば、いま実売5〜6万円台にいるモデルは今後「小型で高性能」であることに集中できそうです。いたずらにレンズの体積を大きくすることなく小型で、しかも銀塩カメラにはできない、デジカメならではのメリットを最大限に発揮するカメラ。そう考えるとスリムで、撮ったデータをPHSカードでメール転送orサイトへのアップロードも直接可能なRICOHのRDC-i500あたりは今買うことのできる1年先のデジカメかもしれません。

私の話が全て正しいわけではありませんが、RDC-7SやRDC-i500を基点(=基準)にして他のメーカーの高価格モデルを見回してみてください。画素数向上に一旦の上限が出て各メーカーの中にちらほらと、少々迷いのモデル、話題重視で骨の無いモデル、とか、なんとなく見えて面白いですよ。

冒頭で述べたとおり自由度の大きいデジタル、だからこそ、しっかりとしたコンセプトが大切。各メーカーの次なる展開が楽しみです。

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