2001年6月5日

■ ロットリング「アートペン」

ドイツ・ロットリングの万年筆「アートペン」

極細字からカリグラフィー(欧文書道)まで9種のペン種。

身近なデザインワークの楽しさを提案しています。

私が入手したのは細字のペン先、一般筆記用のモデル

「アートペン・スケッチ」

品番:R250001 \2,000-

■ きっかけはお客様からのメール

信頼文具舗に1通のメール「〜アートペンを使用しておりますが、替えインクが手に入りづらく難儀しております。〜御社に注文するとしたら、どれくらいの日数で手元に届けてくれるのでしょうか?〜このペンに愛着を感じているので、できればこれから先もこのペンを使用して行きたい〜」

アートペンに関する問い合わせメールはここ最近で3通目。しかもメールには「愛着」の2文字。お客様によると、職場の先輩からの伝授によりこのペンの存在、そして使いやすさを教わったそうです。私もあるのは知っていたのですが、恥ずかしながら本製品には取り組んでおりませんでした。

まずは近くのお店でアートペンを入手、さっそく試してみました。これがなかなかよろしい。ピンと伸びやかな軸が筆記時には小刻みに揺れ、リズミカルにペンを走らすことができます。グリップ部の凹凸加工に手指の当たりが心地よく、書いていて「指疲れ」も少ない。ロットリングのロゴが刻印された金属製ケースに入っており、専用「アートペンインク」カートリッジも5本同梱されています。

■ クレールフォンテーヌと相性良し

手ごろな価格、軽くて、あっさりしたスタイル。気楽に使えるのが最大のウリかもしれません。そして不思議と、このペンを持つと勉強事に集中できます。

じつはこのところ、ソフトウェアの勉強をしているのですが、記録用に使っているリングノートAGE BAGと「アートペン」の相性が良くてうれしいのです。最近よくわかったのはクレールフォンテーヌのノートと万年筆のインクとがベストマッチということです。(先日、同様のご意見をお客様からもいただきました。)

■ アートペンのインク

「アートペン」には専用の「アートペンインク」があります。しっかりとした黒色で耐光性(非耐水性)です。目的に応じて、ロットリングの万年筆に共通のインク「ブリリアントインク」も使えます。

デザイナーPaul Smith氏はノートパッド「RHODIA」のファンで「RHODIA」用の皮革製ホルダーも氏のショップで販売したことは皆様ご存知かと思います。某誌によれば「アートペン」も愛用とのこと。しかも「アートペン」に茶色のインクを付けて「RHODIA」に書き込んでいるとの話も出ておりました。

私は1999年の記事で、茶色インクを楽しむことを提言しており、Paul Smith氏のこの話を聞いて驚きました。「RHODIA」の鮮やかなムラサキ色の罫線に茶色のインクはなんとも美しいものです。「アートペン」ならインクの色替えにも気軽に挑戦できます。いかがですか?

■ まとめ

名前は「アートペン」、でも一般筆記にもおすすめ。

シンプルな良さ、クラシカルなスタイル、ペン本来の楽しさが感じられました。

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