2002年06月10日
■ #2021

まったく突然に、私の手元にやってきました。

FILOFAX PKT 2021
これが出た当時、都内のお店で興味津々で眺めたことを思い出しました。
オーガナイザー(=中身)のカレンダーを見ると2000年から始まっています。
つまりミレニアムの盛り上がりの頃に登場、あれから2年以上経つのですね。

説明があとになってしまいました。「ファイロファックス PKT 2021」
そうなんです、バインダーなのです。

私の顔より長い、全長215mm。575グラムと大変な重量。
特徴的なシェイプはNeoprene(R)とKevlar(R)の混合材(硬質ラバー系)から成り
2枚貝のようにぴっちりと閉じて中身を外界からシールドしています。
外装は立体的に丸く加工された黒の皮革が貼りこまれています。

おもいっきりチカラを込めてシールドを開いてみます。

「パコッ!」

外のサイズにくらべて意表を突いたように
ミニ6穴のセットが現れます。
リフィルの両側には表面に革を貼った厚口で
タマゴ型のフラップ。シールドの内側は大きく
湾曲しているので、
このフラップが無いと
リフィルに字が書けないのです。

シールド右手側に凹型に成型された部分があって
ここにペン先を置くと、シールド内でのペンの
位置が自然と決まるようになっています。

発表当時の価格は\48,000.
写真をクリックすると拡大します)

ファイロファックスはどんな理由でこれを発表したのでしょうか。
バインダーの将来を深く考え、新素材と新しい加工技術のスタディとして作った?
それともミレニアムの「お祭り」として楽しんだ?
、、その両方かもしれません。これだけ大胆なスタイルと素材を発表するのに
2000年という節目は相応しいタイミングだったのでしょう。

それはともかくとして肝心なのは、使い手がこの製品をどのように受けとめるか
「楽しさ」という観点から評価すべきポイントが有るかということですが、
とにかく600グラムに近い重量ですから、軽快に持ち運びというわけにはいきません。

でも屋外でパコッとシールドを開いて、座ってひざの上に置いたりすると
そこがもう自分だけの書斎になったみたいで落ち着くのです。
ラバーの硬さと重量がその安定感(安心感)に大きく貢献しています。

いったいこれは何者?とか、机の上で悩んでいないで、積極的に外に連れ出しましょう。
どらえもんが未来から持ってきた「どこでも書斎」それとも「わがまま書斎」?
#2021の楽しさが発見できると思います。
(でも、出かける時はクルマがいいな。)

さて、冒頭に述べた私の心の変化とは?

奥底に眠っていた「バインダーへの興味」が再燃してきたのです。
じつは、私は小学生のころからバインダー式手帳ファン。
高校の頃は「リフィル通信」なるリフィルを追究した不定期雑誌のディープな愛読者。
ここ数年、バインダーには個人のデータを控えておく役目を担わせていましたが
また基幹のノートに復活させようかな。

でも、以前のブームの時のような失敗は繰り返さないようにするつもりです。
それは、「これ1冊でなんでもできる」という誤った考えかた。
そのような事を考えてしまうから、どうやったら使いこなせるのだろうと悩んでしまい
楽しさが失せたのです。
ステーショナリープログラムの基本的な考えかたは「多ノート構成で気楽に!」です。

バインダーに興味のあるかた、またご一緒に楽しんでみませんか?

「え?ステーショナリープログラムがバインダーにフォーカスするの?」って、
ここをご愛読の皆さんには、ちょっと影響大きいかもしれませんね。