2003年5月13日
■ トレードオフ

「あちらを立てればこちらが立たず」ふたつ以上の案件が同時に満足できなくて
互いに相反してしまうことをトレード・オフと言うそうです。
なにかの設計でも人間関係でも(?)、スパッと解決しない時が有るものです。

トレードオフを解決するには、まったく新規の案を導入するかもしくは問題となる部分を
そのままにしてうまく共存するか、ま、だいたい後者が多いかもしれませんね。

ペンシルのお話。
最近少しずつ種類が増えてきた0.7mm芯のメリットは、なにより安易に折れない。
そして口金(くちがね)の精度が多少甘くてもあまり気にならないなどあります。
芯折れを気にせず筆記に集中できるので好きな芯径なんです。

でも当然、細かい箇所への記入は不得手で、5mm方眼のマス目なんてけっこう辛い。
それでいろいろトライした結果、自分の文字を0.7mm用に合わせてしまうことにしました。

オフィシャルな文書はほとんどワープロまかせ。
手書きの字はドラフトやアイディア書きばかりで
人に見られることも少ないので、左図のように
文字を省略して書いています。

下端が0.7mmの文字。
慣れれば意識せずに書けます。そう、自分に
複数の「フォント」を持っているイメージ。
すでに皆さん、
普通の字と丸文字を使い分けているでしょう?

こうして0.7mmの字を見てみると、シャープペンシルであるにもかかわらず1文字ごとに
線の濃淡・太さや丸みなどに表情があります。最初は文字を略すことに抵抗があったのですが
実際に手を掛けてみますと略したり崩したりするのに幅があって楽しく、漢字やかなへの興味
が深まります。