2005年6月11日
■ パーソナルファイリングの出発点
大きな企業→スモールオフィス→家庭へと、ファイリングというキーワードは静かに浸透しつつあるようです。家に普通にプリンターが設置され、A4サイズ相当の「資料」が次第に増えております。手紙や取り扱い説明書などサイズの揃わない紙も大量に行き交っていることでしょう。

企業の場合とはちょっと違って、パーソナルファイリングの導入には「自分から半径数十センチ以内」の範囲から気軽に始めるのが良いかと思います。とりあえず手元の紙類を整理するとスッキリするということです。気の利いたファイリング用品をひとつふたつ用意するだけで解決を見る場合もあります。たとえばモールスキン・ノートのメモポケッツやマルチパートファイルなどです。

マルチパートファイルの拡大写真
写真はフランス・エグザコンタの「マルチパートファイル」です。マルチパートファイルとは仕切り紙を数枚綴じたもので、外側をラバーバンドで固定できる製品が多いようです。

この仕切りの間に資料を分類してさみこむだけのシンプルなファイリング用品です。

メモポケッツもパートファイルも書類や紙片を一時的に分類保存するだけの製品です。しかしこの「即時分類」の操作は個人のファイリングには有効となりえます。手元に来た資料はすぐにテーマ別にほぐしておき→閲覧性を高め、短時間で不要になる資料は早めに処分を行う→残った資料は次の段階の中〜長期ファイルへ引き継ぐ。と、これら製品がその操作の繰り返し(循環動作)の核となります。

パートファイルはステープラーや綴じ穴が不要なのもメリットです。ユーザーがいかなる穴数のファイルを使っていても、あるいはハンギングフォルダの愛用者でも、パートファイルを問題無く導入できます。(小さい紙片はいったんクリアフォルダなどにに入れてからパートファイルにはさむと紙片がこぼれ落ちる心配が少なくなります。)

ステーショナリープログラム(と信頼文具舗)は、今後もパーソナルファイリングにフォーカスしてまいります。

・マルチパートファイルは信頼文具舗で取り扱いを開始しました。
■ 缶詰マニアックス
文房具以外の話題で息抜きです。
ロコモーションパブリッシングさんから出たのは
「缶詰マニアックス」
タイトルそのまま。一冊缶詰めの本なのです。
表紙を飾るサケ缶はじめコンビニやスーパー、はたまた輸入食料品店等で見かけるあの缶、この缶がすべて開封され、中味の原色写真入りで詳しい紹介がなされております。食欲をそそる缶から「うへ〜!」と感じてしまう缶までさまざまですが、著者「タカイチカと缶詰研究会」の皆さんによる缶詰めを愛する立場からの熱いコメントが缶詰めのごとくぎゅっと本書に詰まっており、とにかく引き込まれます。文具について冷静な人からは信頼文具舗のカタログもこんなふうに見られているのかなあと妙なふうにフィードバックをしたり、、。HOTEIのアロエ缶詰め食べたい。
缶詰マニアックスの表紙

なぜsprgにこの本が?と言いますと、じつは机上空間@えい出版さん でお世話になった編集人「i氏」がさきごろ株式会社ロコモーションパブリッシングに移籍され、本書が移籍後第一号の編集作品というわけです。

この本を読んでいるとな〜んでも缶に詰めたくなってくるから不思議です。「オモチャのカンヅメ」は有名ですが、文房具の缶詰めを(それも真剣に)作ったら面白いんじゃないかな。たとえば「Petit 1」のとかネ。ロディアの缶詰めもいいな。異種混合の「コラボ缶」とかも楽しそう。なんでも、缶詰めになった瞬間からワクワク感が増幅されそうですね。

この本、うちの娘(小2)に見せたらページを開いてクンクンと匂いをかいでいました。その様子から、本書の狙いどころのひとつは成功していると思いましたヨ。(あ〜息抜きのつもりが沢山書いちゃった。)