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バログラフBPにパーカータイプの替芯を

バログラフ。筆記具や文房具としてはめずらしい、スウェーデンの銘柄です。替芯にもちゃんと、Made in Sweden の記載があります。日本では写真のような千円未満の手頃なタイプを雑貨店等で見かけることができます。

バログラフのボールペン(手前)とシャープペンシル(奥)

バログラフのボールペン(手前)とシャープペンシル(奥)


  
このボールペンの替芯。昔からあるタイプの「油性ボールペン」です。書き味はそれほど滑らかではなく、というかゴロッとしていて、筆跡も鮮明ではありません。しばらく使っていると少し調子が上向きになってくるのですけれど、最新の滑らかボールペンにはかないません。(個人的には嫌いでは無いですけど)また日本で入手できる純正替芯がM字(中字)の黒で、それ以外はあまり見かけません。
ところで替芯を眺めてみると、なんとなく前半部分はパーカータイプの替芯に似ている気もします。
  
パーカータイプの替芯(手前)とバログラフ純正の替芯(奥)

パーカータイプの替芯(手前)とバログラフ純正の替芯(奥)


  
もしかして、後ろの「矢羽根」の樹脂部分を切ったら上手く装着できるのでは?と思い、ニッパーや粗目の棒ヤスリを使ってバキバキ・ゴシゴシと削ってみました。削っては装着、削っては装着を繰り返したところ、この長さで具合が良いものに。ところが気付くと、純正替芯よりも短くなっているではありませんか。
  
ペン先の長さを確認しながら削った結果

ペン先の長さを確認しながら削った結果…。


  
なぜそうなったかと言いますと、バログラフ純正替芯には穴が空いていたのです。ボールペン本体の中にある「替芯を押す棒」が細いのでしょう。こうして私はいつも「急ぎ仕事」をして失敗をするのです。
  
バログラフの替芯には穴が空いていた

バログラフの替芯には大きな穴が空いていた


  
悲劇は二度訪れます。削っていたほうの替芯にも穴は空いてはいました。インクを順当にペン先に送るための空気穴としての役目があるからです。そこに木片を挿してボールペンの中の「押し棒」を受けるようにしていました。しかし「そろそろ」という所まで樹脂を削ったところ、穴に木片を固定できなくなり、木片が替芯の中に沈んでしまいました。棒で穴を塞ぐ方法は使えなくなったのです。
  
そこで考えたのがこれです。
  
錠剤の丈夫な台紙をパンチで抜き出して

錠剤の丈夫な台紙をパンチで抜き出して…。


  
錠剤の樹脂製の台紙をパンチで抜き出し、この小片を替芯の尾部に当てがって、そっとボールペン本体の中に一緒に入れてしまうのです。
  
替芯の尾部に樹脂の小片をそっと入れ込む

替芯の尾部に樹脂の小片をそっと入れ込む


  
こうすると、小片がボールペンの中の押し棒を受け止めて替芯へと引き継ぎます。小片ははさんでいるだけなので、替芯内への空気の流路も確保できています。我ながら、ナイスアイディア!
  
これでシュナイダーの滑らか&ブルーインクをバログラフに装填できました。バログラフ、活躍してくれそうです。
  

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